〜初めに〜
皆さんはどのように水やりをしていますか?
上から水やり・水盤が乾いたら水を足す・腰水水位を一定に保つなど色々あると思います。
今回は自分も現在行なっている腰水での水の管理について考えていきます。
結論としては屋外栽培でおなじみのあの方法を目指してみると良いかもしれません。
あの方法とはいったい?
〜腰水ってなによ?〜
まずはなんで腰水にするの?といいますと枯らすリスクを減らすためです。
あと手間を減らすため。
ドロセラなど湿地性の植物は乾燥に弱いので観葉植物感覚で水やりをすると極端な話ですが仕事から帰った頃には水切れで瀕死……なんてことになります。
乾燥しやすい地域にお住まいの方やベランダ・日中は日差しがガンガン当たるぜ!みたいな所では乾燥で枯らすリスクが怖いですね。日中に観察できれば良いですがそうもいきません。
家族に頼るのもリスクがあります。水やりを自動化できたりするとリスク低減できそうですがハードルが高いです。
リスクと手間を考えて、その他にも趣味家のライフスタイルに応じて湿地性植物を腰水で管理することが定番と言っても良いのではないでしょうか?
一応 腰水(底面給水)の原理
毛細管現象によって水が鉢内の用土へ沁み渡るので数センチの腰水でも表土まで湿りますね。栽培家にとってありがたい現象です。
しかし、この腰水(底面給水)には課題もあると思います。住んでいる地域によって腰水管理がうまくいく所と上手くいかない所が出てくるのでは?と自分は考えます。
〜水道水を利用していて〜
電気ポットの底に水垢が溜まりませんか? 水やりした後の乾いた素焼き鉢に白い粉がつきませんか?表土にシアノバクテリアみたいなものが付きませんか?
地域にもよるかもしれませんが大なり小なり起こる現象かなと思います。
水道水に原因があります!高い浄水器を買いましょう!完!
冗談です。そんなこと言っていたら植物栽培できません。
〜腰水栽培って時々ケアしないと難易度上がりますよというお話し〜
腰水している水を交換している人って多いですかね?少ないですかね?
交換というのは水位が低くなったら水を足す事ではないですよ。
ちゃんと交換しないと徐々に栄養塩が溜まっていきます。
栄養塩というとよくわからんですが水道水に含まれるイオン化した物質やら何やらと考えてください。
ケース1 表土(鹿沼土やミズゴケ)が緑色になってきた。
苔では無い何かドロドロした緑色のやつ、アイツが現れます。
ケース2 表土に水垢がついてきた
表土に白い粉がついたりしませんか?
これらの現象は吸収されなかった水道水に溶け込んでたりする物質やらなにやらを「俺が食ってやんよ」と菌やらなにやらが出しゃばってきたり、水が蒸発した時に一緒に飛び立てなかった炭酸カルシウム君やらなんちゃらマグネシウム君やらが表土に屯した結果です。
水が毛細管現象で鉢の表土へ上がってくる時に水に溶け込んだ物質も一緒に上がってきます。水が蒸発した時にその物質は表土に残ったままとなります。
蒸発する水は表土付近だけではなく腰水部分からも蒸発しているので
蒸発→足し水→蒸発→足し水を繰り返すうちに
腰水や用土が富栄養化していきます。厳密に言うと、用土の分解やらも起きたりした結果です。
そうするといつの間にか菌の密度やら水垢やら色々と限界が来るでしょう。もちろん富栄養化と用土の劣化は切っても切れない関係です。そんな簡単に富栄養化してたまるか!という意見もありますね。
今回はアルカリに傾くとか酸性にとかはあまり考えず書いています。
とりあえず、そうなる前にケアをしなければいけません。
それが腰水を交換する という言葉に繋がります。
交換する時にひと鉢ずつ上から水やりして塩類やら何やらを流してなどしてもいいかもしれませんね。
状況をリセットするなら植え替えやら水盤を洗うやらになってきますね。
ミズゴケから生えてくる成長の早いイネ科?雑草をわざと何鉢か用意しても富栄養化を遅くさせることができるかもしれません。
なお、お住まいの地域の水道水の状況によって植え替えのタイミングまで用土は劣化しないよ!とかあるかもしれません。自分はズボラ管理なので腰水は足し水なのですがこれでいいのか?と疑問に至ったので今回記事を書いてみました。テキトーしてるとすぐ用土が劣化してしまいます……
〜屋外でお馴染みのあれとは?〜
屋外栽培では雨が降ったときや水やり時の水位調整のために水盤(発泡スチロール箱)に穴を開けているという話を聞きます。あれが実はコツなのでは?と少し妄想しています。
〜最後に〜
屋内栽培では足し水になりがちです。なかなか腰水の交換とか考えないし、屋外より水トラブルが怖いです。実践していくのは難しいですが一つ参考として考えていただければなと思ったりします。
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